2025年02月01日

地附山山麓の駒形嶽駒弓神社「お駒送り」神事

地附山トレッキングコース「跳駒トレイル」の入口にもなっている「駒形嶽駒弓神社」には2月1日行われる「お駒送り」という珍しい神事がある。
明治維新の1868年発令された「神仏分離令」で善光寺北側境内にあった「年神堂」は城山公園の横山城跡に遷座され「健御名方富命彦神別神社」となっているが、以前から「善光寺奥の院」と言われる本殿の造りが善光寺と同じ「撞木造り」の「駒形嶽駒弓神社」ではいまだに「神仏習合」の名残をとどめている神事が「お駒送り」である。
この神事は神社境内にある「善光寺堂童子斎場」で今年の善光寺に飾られた門松や堂童子役の坊に張られた注連飾りなどをお焚き上げするのである。
先ずは、宮司のお祓い、祝詞奏上があり、次いで堂童子が点火、魔訶般若波羅見蜜多般若心経を唱えるのである。ついで本殿に入り、宮司のお祓い祝詞玉串奉納あり、次いで堂童子が玉串奉納、心経の黙読、「柏手」を打って拝礼するのである。
このようにして神仏が一体となっての行事は昔々行われていた、12月神社の木馬を善光寺に収め正月諸行事後2月1日木馬を神社に戻す行事のの名残であろうと思われる。


堂童子斎場に積まれた注連など


斎場へ向かう宮司、堂童子、関係者


宮司の神事


点火する堂童子


斎場から本殿へ向かう一行


本殿内での堂童子
  


Posted by まさみちゃん at 14:04Comments(1)地附山便り