2012年06月09日

大室古墳群

今日9日、松城町の大室古墳群の31号から盛土層が見つかり、この古墳が盛土式であることが明らかになり、その現地説明会へ行ってきました。

なんで「地附山は楽しいよ」に大室古墳群の話を掲載するのですか?

ご存知と思いますが、大室古墳群は500基余の古墳が集まっていますが、ほとんどが石積みか土石混合で、土盛りの墳丘は極めて珍しいのです。ほかの古墳では土盛りが当たり前なのですがね。

この、大室古墳群は「地附山パワーポイント」から善光寺平、千曲川を挟んで対峙する「奇妙山」の谷合にあるのです。
ですから大室古墳群の500基余の石積みという全国的にも貴重な存在の全体像が「地附山」から眺望できるのです。
これで、「地附山は楽しいよ」に大室古墳群のことを掲載した訳がご理解いただけたでしょうか。

眺望できるだけではありません。まだあるのです。
大室古墳には合掌形石室があることでも有名です。
一方、地附山トレッキングコースには山頂近くには現在前方後円墳1基、6号円墳1基をご案内しています。6号円墳には隣接して1~5号まで存在していましたが昭和60年7月の大地滑りの修復工事のため取り壊されました。取り壊しに際し長野市埋文センターが発掘調査を行いました。その結果1号古墳から合掌形石室が発掘されました。また、両者から「馬」に関係するものが出土しております。
ここに、大室古墳群と地附山古墳群の共通点がるのです。合掌形石室の原点は朝鮮半島です。

大室は石積みであり、地附山は土盛りです。葬られた人は同じ部族ではないでしょうが、いずれも朝鮮半島からの渡来人系であることは疑いの余地がありません。
そんなロマンを持ちながら「地附山トレッキングコース」をお楽しみください。

大室古墳の写真
大室古墳群
大室古墳群のシンボル244号墳(将軍塚)

大室古墳群
大室古墳館前で長野市教育委員会文化財課長のあいさつ

大室古墳群
31号古墳、表土は削られて石室部が残っている

大室古墳群
31号古墳発掘の結果、盛土層が確認された現状





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Posted by まさみちゃん at 20:08│Comments(0)地附山あれこれ
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